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ショベルエンジン修理
本日はショベルのエンジン修理です。
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こちらの車両は夏時期に1週間エンジンをかけないで置いておくと

オイルがクランクケース内にどんどん落ちて1週間ぶりに

エンジンをかけるとブリーザーホースから1リットルぐらい

オイルが出てきます。

これじゃーオイルがいくらあっても足りないと

この際オイルポンプを交換してくれとのご依頼です。

というわけで、さっそく分解していきますが・・・
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このエンジンの年式は油圧タペットの年式ですがソリッドタペットに変わってます。

↑触る前からナットがだいぶ傷んでいます。嫌な予感・・。

↑そのアジャストナットを緩めてプッシュロッドを外したいのですが

がんがん暖めてもナットがビクともしません・・・。

このままでは壊す恐れがあるので裏技的なバラし方で

オイルポンプまで分解しました。が・・・。
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このエンジンは76年です。

ここで分かっている方はなんで?と思われるでしょう。

76年のクランクケースにはそこ穴開いてないけど・・・。
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液体ガスケットで封がしてありますのでほじってみると
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ほう
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↑ちゃんとセットスクリューで蓋がしてありました。

以前に違うオイルポンプを付けていたのでしょう。

そしてオイルポンプマウントボルトホールのねじ山が無くなっていたので
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きっちり垂直に位置変わらず修理。

↓青い矢印がねじ山修理したところ、赤い矢印は蓋がしてあったところで

これから取り付けるオイルポンプに必要な穴なので既定のサイズで穴をきれいにしました。
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ドーーン‼とピカピカS&Sオイルポンプ取付け完了‼

ショベルエンジンにこのピカピカはちょっとと思われる方もいると思いますが

品質は間違いないです‼
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オイルポンプを組付ける時は芯出しが必要です‼

オイルポンプはどこもバラさずにそれだけ取り外すことが出来ますが

芯出しが必要なので↓↓この状態までバラす必要があります。
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芯出しとはオイルポンプが一番軽く回るところで取付けるということです。

重く回るところで取付けてしまってもハーレーのエンジンは作動します。

これが怖いところです。重い状態のままだとオイルポンプのキーが壊れ

命のオイルをエンジンに供給、回収できなくなるといった可能性があります。

そして、エンジン修理歴が不明な場合はカムシャフトベアリングをバラしたタイミングで

必ず交換します。このベアリングが壊れるとダメージが大きいですので。
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その他、怪しいエンジンだったので各部測定して確認してカムカバーを取付け。
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もちろんブリーザーギヤとカムシャフトのエンドプレイ(遊び)も要調整です。
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このエンジンにはスペックがちょっと不明なハイカムが入っていたので

そのままソリッドシステムのプッシュロッドを使います。
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プッシュロッドを外す際にどーにも緩まなかったソリッドリフターですが

締め過ぎにより割れていましたので交換です。プッシュロッドには曲りがあったので

一式交換‼
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というわけで完成‼これで週1回のオイルの継ぎ足しともおさらばです‼

ついでに不安定なポイント点火(完全機械式)も
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カチッとしたダイナS(半分機械式)へ交換。
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ポイントギャップ調整などのメインテナンスがいらないメリットの他に

走りが変わります‼お勧めですよ~‼‼

と、長々と読んでいただきありがとうございました。

では。


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by odasycle | 2017-04-03 22:36 | Diary